10月青山での個展が開催されます。
真っ白なキャンバスの余白から白い波が沸き起こる、
あるいはまた、真っ白なキャンバスへと白い波が消え去ってゆく。
そんなイメージで描いています。
白い波の像が立ち上がる境界に目を凝らして描くことで、
何もない真っ白なキャンバスの中に、満ち溢れた白い波も感じられるよう
画面に向かっています。
前回までずっと「中空」だった個展のテーマを、
新しく「真白へ」と変更しました。
「中空」のテーマに関心がなくなった訳ではありません。
ぽっかり空いた白い穴と、白波との関わりをより注視し、
その接点をクローズアップして描いたものです。
真っ白なキャンバスの余白は、
前回の個展までの「中空-全く何もないけれど、全てが満ちた真っ白な空間」
と言えます。